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デフレの話で盛り上がっているようですが

最近の話ではなく数ヶ月前の話なのですが、ECBのじいさま達以外インフレ懸念のイの字も発していなかった頃のこと。Bloombergを見ていたら、「デフレは実質所得を押し上げるから消費にプラスだ」としれっとのたまうロンドンのエコノミスト… 一人で家でテレビを見ていた時だったのですが、ものすごい脱力感に襲われてしまいました。

バブルの後遺症とはどんなものか、デフレとはどんなものか、日本が体を張って世界中にレッスンを残したのですが、だ〜れも日本のことなど気にしてくれてないんだなあと思いました。そのくせ俺たちは日本にはならないと抜かすわけで。
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by linate | 2009-06-28 11:46 | マーケット雑感

イスラエルと韓国はMSCI Developedに昇格するか?

起きたら発表されているはずです。下馬評ではイスラエルは当確、韓国は落選らしいです。

非アルファベット圏と非漢字圏には出張したくない(ぱっと辞書で調べられない言語は何かあったときに対する恐怖感がぬぐいがたい)ので、どっちも勘弁して下さい。それと、通貨の取り扱いに制約の多い韓国は正直、investabilityという点で先進国と言えるのかどうか個人的には疑問です。面倒なのでお願いだからやめて欲しいです。イスラエルの通貨はシュケルというらしいのですが、こちらは全然知識がありません。

[追記] 結局イスラエルDeveloped昇格、韓国Emerging現状維持と。よかったよかった。やっぱり為替が最大のイシューであり続けたようですね。こればっかりは法律を改正しないとどうしようもないし、MSCIごときで韓国政府が動くとも思えないので現状維持が続くのでしょうか。
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by linate | 2009-06-16 00:47 | マーケット雑感

そろそろ

東欧方面がまたきな臭くなってきましたね。

最悪期は過ぎたとか、ファンダメンタルズは改善しているとか、リスク許容度が戻ってきたとかそういう声にかき消されていたと言いますか、忘れ去られていたと言いますか、でも東欧の地雷原各国はせいぜい小康状態が続いていたか、忘れ去られていた中で悪化を続けていたわけで、決して改善していたわけでもなかったんですよね。東欧通貨が以前の水準に戻ったわけではないので、過剰債務問題はまだまだ変わらずそこに存在します。つまり、東欧に貸しこんでいる西欧銀行のファンダメンタルズも決して改善するわけがないのです。

どこか1カ国の破綻が引き金になり、再度欧州全域に飛び火するか、IMFのサポートが効いてそのどこか1カ国だけでとどまるのか。
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by linate | 2009-06-05 01:09 | マーケット雑感

GM, of the union, by the union, for the union!

日本のガンは経済に全く貢献しないくせに「地方の」民間平均以上の給与を強奪している地方公務員だと常々思っておりましたが、アメリカにも日本の地方公務員にも似た、能力もないくせに他人の稼ぎにたかる腐った集団がいるのだなと思いました。

UAWです。

GMとクライスラーが破綻に至ったのは、売れる車を開発しなかった、できなかった、ということもあるでしょうが、それ以上の要因はあまりにも重すぎる労働コストでしょう。労働コストが重すぎたが故に、R&Dに満足に資金を回せなかったと解釈した方が良さそうです。

GMの復活にはChapter 11を通じて従業員と退職者の債権・契約を全てチャラにするしかない、と思っていました。が、結局泣いたのは、組合員ではなく、本来ならば組合員よりも上位にいるはずの無担保社債権者でした(さすがに有担保債権者の権利はマズイと思ったのか、結局崩さなかったようですね)。結局、高い労働コストは是正されることはありませんでした。

組合に少しでも反対する議員に対して暴力寸前とも言える圧力を加えようとするなど、昨日今日ではなくGMの苦境が明らかになって以降、強欲、傲慢、自己保身、我が儘、UAWのありとあらゆる暗部が白日の下にさらされました。そしてchangeを訴えて当選した大統領は、重要な支持基盤である彼らの要求をほぼ鵜呑みにし、資本主義・法治国家で当たり前の債権者の優先順位を恣意的に乱し、その当たり前の権利を主張する人間を「強欲」とレッテルを貼りました。

アメリカの消費者もこの過程を見ていたはずです。

いったんはバランスシートがクリアになるであろう新生GMですが、そもそもGMのバランスシートと事業ファンダメンタルズを破壊した根本的な要素は温存されたままです。やがてまた同じ問題に直面することでしょう。これで、これまで不得意だった小型車、環境車の開発に十分な資金を投入できるなどできると思う方が不思議です。

GMが次世代に生き残るために必要な車を開発できるとも思えませんし、いくらアメリカ国民でもあんな労働者の作る車を買おうなどと言う人は確実に減るでしょうし、もはやUAWの息のかかった会社に将来的に資金を提供しようなどと言う人間は資本市場にはもういません。

ただ、ここまで書いてきて思ったんですが、changeを訴えて当選し、Absolute Priority Ruleにchangeをもたらした大統領は、実は自動車業界なんか本音ではどうでもいい、と思っているのではないでしょうか。まともに考えれば、GMはそのうちまた破綻します。大統領もそう考えていてもおかしくありません。実際、米国での自動車産業の重要性など、日本のそれに比べればもはや相当に低下しています。他の産業で雇用や次世代の成長を十分穴埋め可能でしょう。要は、自動車産業などどうでもいいのでしょう。ただ、見かけ上、UAWの肩を持ち、労働者の権利を優先することで、民主党に重要な票田は守ったと言うことでしょうか。その点、自動車産業に雇用・給与を人質に取られっぱなしの日本に比べれば幸せな社会かもしれません。

しかし、組合の力の強い産業、特に伝統的な製造業に対する資本市場の見方は今回のイベントを機にがらりと変わったことは間違いありません。そういう企業は株主の権利や価値など全く顧みられないのみならず、債権者も容易に切り捨てられる可能性が高い。まさにトラウマのように資本市場の関係者の記憶に刻みつけられたはずです。

changeを訴えた大統領は党の票田を守ったばかりに、アメリカ社会の永続的な競争力の維持に必要なもっと重要な何かを失ってしまいました。
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by linate | 2009-06-02 23:07 | マーケット雑感


株屋ですよ。


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