カテゴリ:NY・アメリカ生活雑感( 4 )

フォーカスグループ初参加

Facebookにもtwitterにも書くようなネタでもないけど、mixiはアカウントごと抹消してしまったので、備忘録的にここに。

昨日フォーカスグループに参加して参りました。フォーカスグループとはここにあるように、マーケティング・リサーチの一つの手段として、ある業界あるいはある製品について消費者にグループディスカッションのような形で自由な発言やアイデアを収集するためのものです。

お題はデルタ航空と航空業界。ある日突然マーケティングリサーチ会社から電話かかってきて$150あげるからデルタ航空のマーケティング・リサーチに参加してくれない?グループでのミーティングになるから、積極的に発言してもらわないと困るのよね、ということで二つ返事で行きます!と回答。

参加者は5名とモデレーターとしてマーケティング・リサーチ会社の人が一人という構成。モデレーターの人は場の盛り上げに専念するために殆どメモは取らず、メモはマジックミラーの向こうにいると思われる他の人がとっていたと思われるのと、録画されている由。私のむちゃくちゃな英語が録画されたとして後に聴きとってもらえるのかどうかは甚だ疑問でしたが。参加者は国内海外を問わず出張族の男性が私も含めて5名。金融2名、通信1名、監査法人1名、不明1名という参加者のセクター構成。

主なディスカッション内容は、デルタのみならず航空会社の全般的な印象、不満点、出張の際に重視するサービス内容、FFPのエリートステータスの有無の航空会社選択に与える影響等。アメリカは航空会社は政府に救済されることは無いにもかかわらず、逆に頻繁に数年おきに破綻を繰り返していることそのものが余り全般的に良い影響を与えていないような印象を受けました。デルタのフォーカスグループミーティングなので皆デルタの上級会員ですが、好き好んで乗っているわけではなく、ほかの大手よりマシという程度の印象。アメリカンは破綻後投資をしてないせいかサービスと設備が劣化しておりかなり印象は悪く、ユナイテッドも長年の低クオリティなサービスの影響で印象は悪い。一方、破綻経験のないサウスウエストやジェットブルー、バージン等の印象が皆非常によい模様。

私は昔は航空会社に入社したくてしたくて、大学4年の時に留年を決断したのはほぼそれが理由だったりしたのですが、航空会社って本来は乗客だけでなく、そこで働く人、働こうと思う人にはdream jobあるいはdream industry的な側面ってあると思っていたのですが、「足」と化した米国航空産業にはそういう夢はもはや誰にも与えられない存在になったのかなあなどと感じたり。9/11直後の米国も穏やかではなかった時期ではありますがアメリカンのこのCM

とか、このCM

とか見て、航空業って何か違う特別な産業だよなあと昔思ったりしたのですが。ただ、現実問題としてあれ移行、セキュリティが厳しくなり、航空会社が破綻統合を繰り返す過程で、サービスに混乱があったり、サーチャージが導入されたり、様々なフィーが導入されるなど、good old daysは遠くになりにけりなんでしょうな。

航空会社のCMと言えば私はこの全日空の夢見るヒコーキシリーズのこれ

とかすごく印象に今でも残ってます。米国だと最近はデルタがいいCMを連発してて、Keep Climbingキャンペーンに続いてUpってキャンペーンを開始してまして、これも秀逸です。


なんかめんどくさいことも不快なことも多いけれど、やっぱりヒコーキに乗ってどこか遠くへ旅をしたいと思うわけです。

そうそう、フォーカスグループの終盤でなんでもいいから自由にサービスのアイデアを言ってくれと言われたので、私が提案したのは、ビジネスやファーストはワインのセレクションにどの会社もこだわってるけど、ビールのセレクションはどこもBudとかCoronaとかHeinekenとかgenericなlagarばっかでつまんないからクラフトビールの品揃えを増やしてくれ!と発言したら、他の参加者かもそうだそうだと盛り上がったんですが、目の前にいた兄ちゃんが「そうだ!俺はSam Adamsを飲みたい!」と言い出し、Sam Adamsかい!と私は一人心のなかでずっこけておりました。Sam Adams、ええ良いビールですけど、あれはクラフトビールか?
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by linate | 2012-10-05 15:03 | NY・アメリカ生活雑感

マンハッタンの不動産市場

ニューヨークの不動産市場は金融業界の雇用がドライブしているということは以前のエントリーでも書いたとおりですが、ここに来てその金融業界の雇用に暗雲が垂れこめているのは皆さんもニュースでご承知のとおりかと思います。ここしばらく、どこの投資銀行が何千人削ったとか、今度はスイス系の金融機関も首切りだとかそんな話ばっかりです。どういうわけだか米国では無名の私のメールボックスにもどうやって調べたんだかわからないんですが、最近首になったと思しき見ず知らずの若者からのレジュメがぽつぽつ飛び込んできます。当然無視なんですけど。

実はマンハッタンの住宅市場は賃貸相場は去年の春頃、私が引っ越してきた頃が大底でした。それ以降は上昇に転じていたんですが、売買市場に限って言えば今年のQ1の時点でも一部地域の一部価格帯に限ってのみ底打ちが見られたという程度で、全体としてはまだ下落傾向が続いていました。通常のサイクルであれば、まずは賃貸市場が売買市場に先行して回復することで、賃料/不動産価格で得られる利回りの上昇にモメンタムがついてくるので、そこで売買市場が回復してくるはずでした。ニューヨークもその兆しが一部見られていたのですが、NY市のアウトプットの4割を占め、高額所得者も多い金融機関の雇用が逆回転をし始めると、当然ながら賃貸市場のモメンタムも一旦は天井を見るでしょう。雇用の見通しが悪い中、売買市場も当然ながら賃貸市場と反した動きを取ることはなかなか想定しえません。

つい最近賃貸契約の更改を終えた知人の中には10%以上の値上げを強気に提示され、なくなく飲まざるを得なかったという人もいましたが、彼らの契約の切れ目のタイミングの何と悪かったことか。私の契約は1年弱残っていますが、いずれにしても来年には出て、別の地域へ住み替えようかと思っていますので、本音としては住宅市場の低迷は願ったりかなったりではあります(笑)
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by linate | 2011-07-23 12:59 | NY・アメリカ生活雑感

クレジットカード

このポストは各銀行のクレジットカード部門のロスレシオがどうのこうのというおはなしではないことだけは最初にお断りしておきます。

いろんな人は「アメリカはクレジットカード社会だ」と言いますが、これはおそらくそのとおりでしょう。スーパーやドラッグストア、コーヒーショップでのどんな少額の買い物でもこちらではクレジットカードで当たり前のように決済しています。現金をほとんど持たなくてもどうにかなるというのは、言い過ぎでも何でもなく、むしろCash Only!という店舗のほうが見つけるのに苦労するくらいです。ですので、クレジットカードはないと生活が色々と面倒なので持たざるを得ません。デビットカードがあればいいじゃないか、と言う人もいそうですが、オンラインでの買い物の場合、デビットカードを受け付けていない場合が多く、オンラインショッピング全盛のこのご時世に、それはやはり辛いのですよ。

「アメリカ 駐在 クレジットカード」というキーワードで検索をかけると、クレジットヒストリーも何も無いまっさらの状態で到着したばかりの日本人にとってのクレジットカードの入手の仕方が色々と書いてあります。そのクレヒスまっさらに日本人がアメリカに到着して作れる米国発行のカードは大別すると、(1)オリックス系のプレミオカード、(2)アメックスを日本のアカウントから米国アカウントへ切り替える、の2つでしょうか。

前者のプレミオカードは、日本人の駐在員をターゲットにしたカードで、審査基準は日本でのカードの審査基準と同様で、アメリカのクレジットヒストリーは見ません。ですので、どういう企業に何年務めていて、年収はどれほどあるのか、といったことがまず重要視されるようで、普通の日系企業の駐在員であればdeclineされることはまずなく、そこそこの限度額のカードが到着早々もらえるようです。ANAとかとの提携カードもあるので、マイレージを気にする人にもいいかもしれません。

後者のアメックスは、グローバルに与信と決済ネットワークの維持管理の両方を行っているJCBと並んで数少ないクレジットカード発行会社です。ですので、国をまたいだ転居を行う場合、発行国の切り替えも可能です。ですので、日本からアメリカへ転居する場合、電話一本で特にアメックスでの履歴に問題がない限りはアメリカ発行のカードを貰える、という情報をウェブ上で至る所で見つけることができます。人の駐在員のブログを見ていると「アメリカ転勤を言い渡されたのでアメックスを作りました!」という記述を見ます。

しかし、割と最近なのかどうかわかりませんが、米国へのアカウントトランスファーの条件には「12ヶ月以上の会員履歴があること」というのがあります。要するに米国駐在が決まっていきなり作ったからって、米国に来てすぐ米国のカードへの切り替えはできないんです。このことに触れられているウェブ上の記載もほとんどなく、「アメリカ転勤を言い渡されたのでアメックスを作りました!」のあとの後日談もほとんど書かれてないのです。

私は一時期アメックスユーザーでしたが、AAユーザーだったため、アメックスではAAにマイルをつけられないことと、会費が高い割にその恩恵を受けたという実感が大してなかったため、解約していました。ダメもとで出国前に再度入会しなおして、ソーシャルセキュリティ取得後米国のアメックスに電話をしたところ、「お前は12ヶ月未満だからだめだ。昔も合わせると12ヶ月以上だと?知らん。直近12ヶ月が条件だ」とけんもほろろに断られました。

ですので、これから駐在で米国に雇用としている方、今アメックス会員でないならば無理して日本でアメックスを作る必要なんか全く有りません。12ヶ月も待つまでもなく、プレミオとかでクレジットスコアを上げていけば半年くらいで正攻法でアメックスくらい作れるようになります。

で、ウェブ上であまり語られないクレジットヒストリーのない駐在員がいきなりクレジットカードを作るもう一つの方法があります。シティバンクがクレジットヒストリーのない外国人に対して、在米オフィスでの在籍証明と年収証明さえ職場が発行してくれれば、企業駐在員用の審査基準でクレジットカードを発行してくれるのです。クレジットヒストリー無しでOKです。ここはアメリカです。イギリス人等欧州系のみならず韓国人や中国人、お隣カナダ人等、会社の命令でアメリカに転勤になる人なんかゴマンといそうですので、米系の銀行がそうした需要を満たすカードを作っていない方がおかしいですよね。

ですので、私もアメリカでの1枚目のカードはシティバンクで1万ドルの限度額のものを発行してもらいました。シティバンクに銀行口座も持っているとオンラインで、銀行口座と一緒にカードの使用状況、残り枠の状況を確認でき、その場で銀行口座から都度振替で返済もできるので非常に便利です。
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by linate | 2010-07-06 00:21 | NY・アメリカ生活雑感

Dollar Storeは百円ショップに非ず

Dollar Storeという字面から、日本人であれば100円ショップ、何でもかんでもあらゆるものが100円あるいは$1で得られている店舗形態を想像すると思います。

Family DollarやDollar Generalといった大手dolalr storeチェーン店は、実際にはただの格安スーパーといったほうがいいかもしれません。$1で売っているものなどわずかです。平気で$2や$5の商品も並べています。日本の100円ストアなら、普通の分量なら100円で売れない商品でも小分けにして無理やり100円で売っていたりもしますが、ここではそのようなことはなされていません。

また、日本の100円ショップで並んでいる商品にはメーカー名やブランド名などほとんど記されていないか、記されていても小さく記載されているだけだったり、「誰?」というメーカー名だったりします。当地のdollar storeではナショナルブランドの製品が堂々と並んでおり、それらはモノやプロモーションによっては$1で売られていますが、ごく一部に過ぎません。

もうひとつの日本の100円ショップと当地のdollar storeの違いは、食品の取り扱いにあります。日本の100円ショップはSKUのほとんどが雑貨で、食品関連はわずかに激安ドリンクやスナック菓子が置いてある程度です。それに対して、米国の大手dollar storeでは非生鮮の食料品(袋入りスナック菓子、缶詰、瓶詰等)が店舗の相当を占めています。

ナショナルブランドの取り扱いについてはチェーンによって異なります。ナショナルブランドもディスカウントして売る傍らで、その真横にさらに価格の低いプライベートブランド商品を置き、値段を比較できやすいようにして、マージンの高いプライベートブランドに誘導しようとする店もある一方で、ナショナルブランドの割引率で勝負するという店もあります。

という感じで大手dollar storeチェーン店に入った瞬間の印象は100円ショップや雑貨店というよりも、生鮮品を扱わない格安スーパーというところでしょうか。実際、NJやロングアイランドのdollar storeに行ってみて実感するのはレントの安さにも助けられているのでしょうが、価格の安さです。

株式市場では「ダラーストア」というカテゴリーでアナリストも見ているようですが、個人的にはこんなもんWal-MartやTargetと同じくただのディスカウントストア扱いでもいいのではと思ってしまいます。話はずれますが、Wal-MartとTargetは消費者から見たら、ターゲットとなる顧客の違いはあるにせよ、同じディスカウントスーパーというカテゴリーで見られています。しかし、MSCIは食品売上・利益のウェイトの相違により、前者は消費安定セクターに属する銘柄で、後者は消費循環セクターに属する銘柄に分類し、股裂き状態となっています。MSCIのセクター分類はいろいろ思うところもありますが、この話はまた今度にしましょうか。

一方で、アメリカにも日本の100円ショップと同じビジネスモデルでやっている店もあります。Dollar Storeというよりも99 cent storeと言われている場合もあり、個人経営もしくは小規模チェーン店の場合が多いようです。

こういう業態は当然のようにソーシングをこれまで中国に大半を依存してきたわけですが、最近中国から聞こえてくるのは、元の切り上げだったり、労働コストの急激な上昇だったりするわけです。ダラーストアに限る話ではないのですが、衣料品業界にしても、原価上昇は避けて通れない状況です。中国がだめならベトナム、インドネシア、バングラデシュに行けばいいというものでもありません。中国は世界の工場としてこれまでその地位を維持してきたのは豊富で安い労働力だけでなく、外資が進出しやすい法体系、高速道路、港湾、電力等のインフラが他国では一朝一夕では置き換えられないくらい整備されているからです。他国は今すぐグローバルな需要に対応できる工業団地、港湾、電量、法律等のインフラが未整備です。中国に生産を依存してきた品目については今後間違いなく原価上昇がテーマになります。欧米企業はコストプッシュインフレをあっさり価格を引き上げて消費者に転嫁してきていました。「価格を上げればいい。消費者はそれを受け入れなければならない。」という企業経営者にも会ったことがあります。果たして今後数年は消費者はそれを受け入れる環境でしょうか。
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by linate | 2010-07-04 10:14 | NY・アメリカ生活雑感


株屋ですよ。


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