カテゴリ:マーケット雑感( 58 )

政投銀・商中を再度国有化するつもり?

与謝野大臣が政策金融機関の民営化は間違いだったとのたまっているそうで。世界同時不況を想定しない制度設計がその理由だそうで。

では、「世界同時不況」に該当しない長い長あああああい間、彼らが市場や民間金融機関からの資金調達能力を有する優良企業に体して、ファイナンスやクレジットの観点から正当化し得ない低いスプレッドを提供することで、市場機能を攪乱させ続けてきたことを、彼はどのように考えているのでしょうかね?

そもそも彼の頭の中にある世界同時不況を想定した制度設計ってどんな制度なんでしょうか?

ちなみに、私は彼の選挙区に住んでいますです、ハイ。

(毎日新聞記事より)
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by linate | 2009-03-14 19:04 | マーケット雑感

欧州株Q4

今回のQ4決算シーズンを総括すると、UK企業なら非スターリングエクスポージャー比率の高いグローバル企業、ユーロ圏企業ならドルエクスポージャー比率の高い企業に決算発表日の前日からでも投資してれば、あっさりとアウトパフォームできる非常にイージーな展開でした。こういう相場つきは初めてなのですが、コンセンサスを形成するセルサイドの個別企業アナリストは為替なんて殆ど気にしてないんですねえ。

ということで、今シーズンは楽して大いに勝てましたが、さて来期以降はどういうテーマを重視すべきか…

とりあえず、来週からはタヒチにハネムーン、月末は欧州出張です。
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by linate | 2009-03-03 00:42 | マーケット雑感

為替市場って

私は株の人間ですが、こうも為替が動くと多国籍企業の業績予想に結構影響してくるので、為替は今まででもっとも注目しているかもしれません。

それにしても円ですが、去年の鉱工業生産で悲惨な数字が出始めた頃、日本のQ4 GDPは2桁マイナスのひどい数字になるぞ、といろいろなエコノミストの予測は既に去年から出ていました。その頃から円はなんで上がってるんだ?何がsafe havenだ?と疑問に思っていましたが、実際に政府からの正式に今月出てきてようやく、「円はsafe haven的ステータスを失った」とかいうコメントとともに円安が報じられ始めました。株の人間はコンセンサスは当然として、それを上回るか下回るかで反応するので、何を今更言ってるんだ?という感じです。

東欧の金融危機が西欧に波及するぞ、と最近市場が騒ぎ始めていますが、今のところは西欧金融セクターへの影響くらいしか語られてはいません。しかしながら、1月自動車売上、ポーランド小売売上高で、東欧の実体経済の崩壊が数字として見え始めています。ドイツ・スウェーデン等の西欧各国企業はこれまで消費の好調だったロシア・東欧へのエクスポージャーを高めてきていましたので、欧州のマクロも日本並にこれから悪化してくるんじゃなかろうか、と思い始めました。ユーロドルはPPPからなお2標準偏差高い水準にありますので、ユーロはまだ下方向を見ておこうと思っています。

というか、そもそもなんでユーロドルは1.6とかいうイカれた水準まで上がったんでしょうか、アメリカ経済も好調だった時代に。
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by linate | 2009-02-25 00:33 | マーケット雑感

驚いたこと

アメリカって鉱工業生産の数字の影響を与えるほど食料品・たばこの生産ウェイトが高いだなんて初めて知りました。

確かにKraftとかKelloggとかHeinzとか巨大企業多いですけど、生産はリオグランデの向こうでやってるのかとばかり思ってました。農業国なので、自国の農産品をいちいちメキシコに送って、完成品をアメリカに送り返すなんてやってると逆にコストがかかってしゃーないってことなんでしょうか?

(Bloomberg記事)
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by linate | 2009-02-21 23:39 | マーケット雑感

BripainとかEndlandとか

なんて言うか、失われた十年だの、内需が弱いだの、さんざんFTやEconomistをはじめとする英系マスコミに日本はバカにされ続けてきたんですが、まあ彼らも人のことを全く言えないというか、言う余裕のない時代に入ってくるんだろうなと思っています。

要するに彼らの成長はレバレッジというドーピングにより達成されただけで、そのドーピングの使用がほぼ絶望的になった今、彼らのレバレッジ無しの潜在成長率も日本のそれと対して変わらないんじゃないのか、という仮説を最近立てたりしていますが、立証はする気はありません。
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by linate | 2009-02-21 22:53 | マーケット雑感

ブルームバーグ日本語テレビ放送中止

だそうです。

仕事柄普段は英語版Bloombergを中心に家で見ていますが、職場ではむしろ日本語チャンネルの方をよく見ていますので(オイ...)残念なニュースです。日本というローカルマーケットだけにフォーカスしていてはコストに見合わないと言うことなんでしょうけれどね。

日本語の経済専門チャンネルに日経CNBCというチャンネルがありますが、番組の質という点では日本語版ブルームバーグの圧勝です。日経CNBCはCNBCという名とは裏腹に、日経と資本関係のあるテレ東のサブチャンネルという趣です。番組の品質もテレ東から経済専門番組を抜き出した程度といいますか、サブチャンネルである程度には劣っている感じです。どこの誰やらわからん株屋風情のおじさんがチャート分析を披露して買いサインだ!とのたまってみたり、モーニングサテライトを誰でも見られるはずの地上派と同じ時間に流したり、テレ東の番組の再放送を流したり、挙げ句の果てには休日には経済と何の関係もないテレビショッピングを30分おきにひたすら垂れ流したりと、唖然とするばかりの番組構成です。

CNBCの英語放送が流れるのはは夜中の2時から朝の6時の4時間程度。米国市場が盛り上がり始めるプリマーケット時間帯のSqwark Box、プライムタイムの目玉番組Fast Money、Mad Money、いずれも日本では日経がCNBCと提携してくだらない番組を垂れ流しているために見ることができません。

下らない日経・テレ東の自社制作の番組を見せられるくらいなら、米国CNBCの番組をそのまま流してくれた方がよほどありがたいと思う今日この頃です。

(以下日経ソース)
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by linate | 2009-02-11 00:39 | マーケット雑感

CLSAのアジア圏2009年成長率予測

台湾 -11%
シンガポール -10%
韓国 -7%
香港 -5%
タイ -5%

欧米の需要の崩壊とともに製造業・輸出依存のアジア圏経済も崩壊という感じですね… それにしても、アジアのデトロイトと呼ばれるタイが相対的に傷の浅いという予測の根拠も知りたいものです。

日本も5とか7とかいう数字になりそうですが...orz
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by linate | 2009-02-05 00:06 | マーケット雑感

US Q4成長率でましたね。

市場予想がマイナス5.5%と言われている中、マイナス3.8%という数字が出てきました。え、なんでそんなにいいの?と中身をよく見てみると在庫投資がプラス1.7%の寄与ということで、これがほぼそっくりそのままサプライズの中身でした。

要するにアメリカの企業は需要を見誤ったまま、生産を続けてしまい在庫を増やしてしまった、ということなのかなと。そうするとQ1はそれをmake upするだけの生産減、在庫減が必須ということで、生産と在庫の両面からQ1の成長率はより悪化する蓋然性は高そうです。その過程で生産規模の縮小に合わせて製造セクターを中心に雇用減も不可避でしょうから、消費水準の回復もちまたで言われているよりも後ずれするのでしょう。1月の大幅な雇用状況の悪化は、この現在進行形の生産減を反映したものなのかもしれません。個人的には下期から緩やかな回復に転じるという世間でよく言われているストーリーはちょっと楽観的過ぎると思っています。

[追記]
ISMの数字は予想以上でしたね。これはどう解釈すればよいのか。
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by linate | 2009-02-02 23:25 | マーケット雑感

Q4の成長率が出始めましたね。

UKがQoQでマイナス1.5%、韓国もQoQでマイナス5.6%。単純計算で年率それぞれマイナス6%、韓国に至ってはマイナス22.4%とは!

韓国の鉱工業生産は11月で前年比マイナス14%で日本よりはいい数字だったのと、日本のQ4の成長率が年率でマイナス10%と一部予測で言われていましたので、韓国の成長率は相当な驚きです。外需依存度の違い、と考えるべきでしょうか、それとも12月の生産動向がさらに悪化しているのか。

同じ11月の台湾の鉱工業生産が前年比でマイナス28%でしたから、台湾も日本以上に輸出依存度が高いことを考えると、こちらも想像を絶する成長率が出てきそうです。
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by linate | 2009-01-23 20:28 | マーケット雑感

It's finished!

あのジムロジャースがUKを指して放った言葉です。さらには"Nothing to sell"(あの国には売るモノがない)という発言もありました。

大変不謹慎ながらおもしろい言い回しだなと思ったのと、いつもポジショントーク的な発言ばかりで正直彼の発言を見ても「はいはい、そうですか、おじいちゃん」と思うことが多かったのですが、今回は初めて彼の発言に我が意を得たり、と思ったものですから久々にブログを書こうと思った次第です。最近は家族ができたり、仕事の幅が広がったりと、忙しくなかなかブログを書く余裕もなかったのですが。

別に製造業を礼賛するつもりはないですし、日本人のモノヅクリ信仰、根拠なき金融の賤業扱いには辟易しているのですが、しばらく金融が冬の時代を迎えようという中、これからあの国はどのように生きていけばいいのでしょうか。ソースが思い出せませんし、あの国全体かロンドンかも忘れましたが、金融と周辺サポート産業に従事する労働者の割合が50%という産業構造で、これから国民をどのように食わせていくのでしょうか。

2007年のNorthern Rock国有化に始まり、 HBOS、Lloyds、RBSへの公的資金投入、最近ではRBSの実質国有化にまで至り、いろいろハードルはあるようですが次はBarclaysだ、とか言われてますね。HSBC以外の主要金融機関の「全て」が、実体経済の悪化によるバランスシートの毀損してくる前にああいう状況になると、これから企業倒産が増加し、失業率が上昇して、普通のコーポレートローンや住宅ローンにロスが出てくると、と思うともうその先は想像を絶する世界が待っていそうです。HSBCだけは生き残るのか、HSBCも無傷ではいられないのか。HSBC以外の腐った銀行をUKという国家は支えきれるのか。久しぶりにIMFのお世話にでもなりますか。

バランスシートを時間をかけて縮小していく必要があるので、金融という産業がなくなるわけでは決してないけれど、明らかにしばらくは金融で去年までのような稼ぎをあげることはUKだけじゃないけれど不可能。じゃあ、産業の転換とは言ってもかつてのITのような有望産業が目先見つかるわけではない。強いて言えば電気自動車や環境技術でしょうか。あの国の場合はブルーカラー労働者の質が悪いので、開発はできてもその先の製造がうまくいかないような気もしますし。横道にそれますが、トヨタが国内回帰を進めたのは、これから衰退していく国の通貨=円が高くなるわけないという意味不明な信念もあったらしいのですが、なんだかんだ言いつつ日本のブルーカラーのクオリティが高いから、というのも会ったようです。

UKだけでなく、お隣のアイルランドも同様ですよね。Anglo Irishが一足先に国有化が決まりましたが、残る大手銀行2行も危機的状況には変わりません。アイルランドがUKと違うのは、ユーロ圏であるということと、国の規模が遙かに小さいと言うこと。EMUが加盟国の破綻の危機にどのように立ち向かおうとするのか、自分自身も相当に痛んでいる状況で。アイルランドよりも遙かに国家規模の小さかったアイスランドすら助けられなかった欧州がアイルランドを助けられるとは思えません(意思と能力の両方)。そう思うとユーロなんか買えませんよね。

もちろん、金融危機を震源としたグローバルな需要が崩壊している状況下、外需依存度の高い日本経済も09年の成長率では欧州よりも悲惨な数字が出るであろうことは私も承知していることは付け加えておきます。ただ、日本ほど自国通貨が上昇していない台湾や、むしろ減価している韓国の鉱工業生産も日本と同様前年比2桁の単位で減少しているのを見ると、こうなると円高も円安も関係ないような気もするから、じゃあ交易条件の改善が図れるんなら円高でいいんじゃないの、と最近思ったりしています、ハイ。
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by linate | 2009-01-22 23:03 | マーケット雑感


株屋ですよ。


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