人気ブログランキング | 話題のタグを見る

こんなもののために…

私の愛するwebOSとPalmは事実上葬り去られたのかと思うと本当にやるせないです。いずれしてもAutonomyの旧経営陣とHPの前CEOレオアポテーカーは法廷でキッチリとその落とし前をつけてもらいましょう。

HP writes down $8.8 billion over 'improprieties' in the Autonomy acquisition (i.e. they lied)
http://www.webosnation.com/hp-writes-down-88-billion-over-improprieties-autonomy-acquisition-ie-they-lied
# by linate | 2012-11-22 07:31 | マーケット雑感

フォーカスグループ初参加

Facebookにもtwitterにも書くようなネタでもないけど、mixiはアカウントごと抹消してしまったので、備忘録的にここに。

昨日フォーカスグループに参加して参りました。フォーカスグループとはここにあるように、マーケティング・リサーチの一つの手段として、ある業界あるいはある製品について消費者にグループディスカッションのような形で自由な発言やアイデアを収集するためのものです。

お題はデルタ航空と航空業界。ある日突然マーケティングリサーチ会社から電話かかってきて$150あげるからデルタ航空のマーケティング・リサーチに参加してくれない?グループでのミーティングになるから、積極的に発言してもらわないと困るのよね、ということで二つ返事で行きます!と回答。

参加者は5名とモデレーターとしてマーケティング・リサーチ会社の人が一人という構成。モデレーターの人は場の盛り上げに専念するために殆どメモは取らず、メモはマジックミラーの向こうにいると思われる他の人がとっていたと思われるのと、録画されている由。私のむちゃくちゃな英語が録画されたとして後に聴きとってもらえるのかどうかは甚だ疑問でしたが。参加者は国内海外を問わず出張族の男性が私も含めて5名。金融2名、通信1名、監査法人1名、不明1名という参加者のセクター構成。

主なディスカッション内容は、デルタのみならず航空会社の全般的な印象、不満点、出張の際に重視するサービス内容、FFPのエリートステータスの有無の航空会社選択に与える影響等。アメリカは航空会社は政府に救済されることは無いにもかかわらず、逆に頻繁に数年おきに破綻を繰り返していることそのものが余り全般的に良い影響を与えていないような印象を受けました。デルタのフォーカスグループミーティングなので皆デルタの上級会員ですが、好き好んで乗っているわけではなく、ほかの大手よりマシという程度の印象。アメリカンは破綻後投資をしてないせいかサービスと設備が劣化しておりかなり印象は悪く、ユナイテッドも長年の低クオリティなサービスの影響で印象は悪い。一方、破綻経験のないサウスウエストやジェットブルー、バージン等の印象が皆非常によい模様。

私は昔は航空会社に入社したくてしたくて、大学4年の時に留年を決断したのはほぼそれが理由だったりしたのですが、航空会社って本来は乗客だけでなく、そこで働く人、働こうと思う人にはdream jobあるいはdream industry的な側面ってあると思っていたのですが、「足」と化した米国航空産業にはそういう夢はもはや誰にも与えられない存在になったのかなあなどと感じたり。9/11直後の米国も穏やかではなかった時期ではありますがアメリカンのこのCM

とか、このCM

とか見て、航空業って何か違う特別な産業だよなあと昔思ったりしたのですが。ただ、現実問題としてあれ移行、セキュリティが厳しくなり、航空会社が破綻統合を繰り返す過程で、サービスに混乱があったり、サーチャージが導入されたり、様々なフィーが導入されるなど、good old daysは遠くになりにけりなんでしょうな。

航空会社のCMと言えば私はこの全日空の夢見るヒコーキシリーズのこれ

とかすごく印象に今でも残ってます。米国だと最近はデルタがいいCMを連発してて、Keep Climbingキャンペーンに続いてUpってキャンペーンを開始してまして、これも秀逸です。


なんかめんどくさいことも不快なことも多いけれど、やっぱりヒコーキに乗ってどこか遠くへ旅をしたいと思うわけです。

そうそう、フォーカスグループの終盤でなんでもいいから自由にサービスのアイデアを言ってくれと言われたので、私が提案したのは、ビジネスやファーストはワインのセレクションにどの会社もこだわってるけど、ビールのセレクションはどこもBudとかCoronaとかHeinekenとかgenericなlagarばっかでつまんないからクラフトビールの品揃えを増やしてくれ!と発言したら、他の参加者かもそうだそうだと盛り上がったんですが、目の前にいた兄ちゃんが「そうだ!俺はSam Adamsを飲みたい!」と言い出し、Sam Adamsかい!と私は一人心のなかでずっこけておりました。Sam Adams、ええ良いビールですけど、あれはクラフトビールか?
# by linate | 2012-10-05 15:03 | NY・アメリカ生活雑感

栄枯盛衰

ふと思い立ったので、バブルの頃と、現在の欧米株のセクターウェイトを見てみました。具体的な期間は2006年3月と2012年7月です。2006年3月がピークだったかわかりませんが、適当です。適当でいいじゃないすか。2006年、十分盛り上がってましたよ。
栄枯盛衰_b0102654_10434362.png

2006年3月のバブルの最中の頃は欧州の金融セクターは何と3割ものウェイトを占めていたということのみならず、その後のバブル崩壊から欧州危機を経て現在では12%も縮小した18%程度に激しく縮小しています。英仏西伊瑞と主要国のほぼ全てで銀行を中心に巨大金融機関が株価的にも苦しみ続けていますので、まあ当然といえば当然。金融は西欧では今でも最大セクターですがそれでも他のセクターと比較して、突出して重要なセクター、というわけでもなくなってしまっております。

北米はバブルの頃でもセクターウェイトは22%だったものが現在では16%と6%の縮小で済んでいます。実際、北米は投資銀行は株価的に苦しんでおりますが、商業銀行のピュアプレーヤーで、バブル前からバランスシートの健全性を誇っていたWFC、USB、PNC等の優良銀行の株価水準はほぼバブル前の水準を回復させているなど、やはり北米の金融セクターはCやBAC等の問題銘柄は一部あったものの欧州に比べると健全さを維持していると言えるでしょう。

ただ、北米の金融セクターは最大ウェイトのセクターの地位をテクノロジーセクターに譲ってしまっております。テクノロジーセクターのウェイト拡大の最大の貢献銘柄は、言わずと知れたAppleですね。 欧州のテクノロジーセクターは北米とは対照的にセクターウェイトを縮小させていますが、これも言わずと知れたNokiaと、Ericssonでしょうね。もともとダメ銘柄だったAlucatel Lucentも相変わらずダメっぷりを発揮しており、産業として欧州の通信業界、本邦民エレセクターと同様非常に厳しい状況に追い込まれています。

欧米で共通しているのが、消費安定セクターのウェイトの拡大でしょう。これは欧米共にPackaged consumer goodsの巨大企業(ネスレ、ダノン、ユニリーバ、P&G、ケロッグ等)はグローバル企業が多く、エマージングの成長の恩恵を受けたということでしょうね。

特に今後の投資への示唆もなく、取り留めがなくなりそうなのでこのへんで。
# by linate | 2012-07-24 10:52 | マーケット雑感

円高→工場流出→貿易赤字→経常赤字→円安→窮乏化?

特に最近在外の日本人からよく聞くビューに、経常赤字が確定すると永遠の円安スパイラルに陥って日本はもう窮乏化の一途だ!ってのが最近増えてますな。て円安がある程度すすめば普通本邦系企業は生産を日本に戻って貿易収支は改善するはずだと思うんですが。日本に生産拠点が戻らない根拠とは。人口は減りますが、それでも絶対的に韓国・台湾や一部東南アジア諸国を上回る若年人口は存在するわけでもありますし。2000年代半ば頃、トヨタは人口減の日本は安定的に円安傾向で推移すると見込んで生産拠点を戻していたなんて過去の事例もあるわけでありまして。
# by linate | 2012-02-21 15:11 | マーケット雑感

そろそろ春学期

久々の学生生活も早いもので2年目に突入しようとしています。

Sternのパートタイムは33単位が必修コア科目ですが(私はさすがにファイナンス基礎はwaiveさせてもらったので30単位)、選択科目は前提科目を履修し終えた限りは必修を全て終えなくても選択科目を履修することが可能です。一方で、スケジュールに色々制約のあるパートタイムの学生としては必ずしもコア科目の開講される曜日や時間帯が都合が良いわけでもなくなってきており、Stern 2年目となる春学期から自分も選択科目をちょぼちょぼ履修しようかという感じです。

で、春学期からは個人的に初の選択科目としてゲーム理論の授業を取るんですが、これは経済学科目ではなく戦略・マネジメント科目としての扱いで、まあそれはいいんですが、なぜかファイナル・プロジェクトとしてグループワークがあるんですよ。ゲーム理論の授業でどうして期末試験じゃなくてグループワークでのプレゼン?というのがシラバスを見た瞬間の感想でした。

これに限らずアメリカの授業と言うか、ビジネススクールの授業と言うか、Sternの授業と言うか、グループワークへの評価依存度の想像以上の高さに驚くと言うか、うんざりと言うかしています。例えば自分は履修していないのですが、財務諸表分析の授業で12週のうち最後3週はグループプレゼンの発表にのみに費やされる授業があります。私の個人的な考えかもしれませんが財務諸表分析とは実際の仕事においても非常に孤独な作業だと思います。せいぜい上司の意見をもとめる程度で。財務諸表分析の授業こそ淡々と行使は原理原則やテクニックを教え、試験で理解度を計り、ある企業の分析レポートを書かせて評価する、で十分だと思うのです。あえて財務分析をグループワークでやらせる意味が見出せません。それに、12週のうち9週をグループプレゼンって正直講師の怠慢だとしか思えないです。

グループワーク一般的に言っても、グループでよってたかってああでもないこうでもないと議論するのは全く無駄とは言いませんが、フルタイムの学生と違って四六時中キャンパスにいることを前提としない仕事を持つパートタイムの学生向けでまでグループワークを強いる意味が私は全く見いだせないのです。実際の仕事もチームやグループでやるのだから、それを授業でシミュレートすることには意義が有るはずだというargumentもあるでしょう。ただ、実際の仕事は各人が明確なfunctionというか役割を持ち、それを合わせて一つのプロジェクトや案件にあたりますが、b-schoolの授業程度のグループプロジェクトだと、function別に作業させるほど課題のscopeは広くはなく、結局は5〜6人がよってたかって一つの仕事を完成させようとし、正直こんな非効率なことは実際の仕事ではやらんわと思うわけです。

グループワークと並んで意味ないなあと思っているのは学生の積極的な授業への「参加」です。自分の意見や経験を積極的に授業中に発言することで、授業をinteractiveなものにし、一方的なlecture形式では得られないexperienceが得られるというのが、学生への積極的な授業への参加の「強制」の背後にある考え方なのでしょう。ただ、私の通うクラスは平均年令がおそらく25〜28程度で、せいぜい転職や違うファンクションへの移動が1〜2回程度で正直、職業人経験の浅い学生も多いです。なので、必死に発言してポイントを稼ごうという彼らの発言自体、個人的にはあまり価値を感じないし、そういう彼らの発言によりもたらされる経験よりも、一方的に経験豊かな講師に喋りまくってもらったほうがよほど授業料の投資効率としては高いと日々感じているわけです。もしかしたらこれはハードルの低いSternのパートタイム特有の現象で、Magnificient Seven等上位校の授業風景は全く違うのかもしれませんが。

と、アメリカの教育者というか教育システムはグループワークというか、学生の授業参加に何らかの強迫観念を抱いているか、過大な期待を抱き、教育効率を落としている側面が有るんではないかなと最近考えています。
# by linate | 2012-02-04 11:36 | 学生生活・留学


株屋ですよ。


by linate

カテゴリ

全体
仕事
CFA
マーケット雑感
銀行員時代
学生生活・留学
その他
NY・アメリカ生活雑感
未分類

タグ

最新のトラックバック

以前の記事

2012年 11月
2012年 10月
2012年 07月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 07月
2011年 05月
2011年 01月
2010年 11月
2010年 08月
more...

フォロー中のブログ

ニューヨークの遊び方
本石町日記
アルファアドバイザーズ代...
ベルリン中央駅
投資銀行家への道
ウォールストリート日記
Tori Box
ロンドンより愛を込めて
千丸日記
New York, NY...
PAA blog
It's a Small...
Playing with...

ブックマーク

ライフログ



その他のジャンル

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

画像一覧